水の基盤 · 8 / 9

季節が変わっても適切な水

なぜ水遊びは真夏の数週間だけなのか

2026. 06

季節が変わっても適切な水

夏の水遊びを計画していると、奇妙な点を一つ発見することになります。ほとんどの屋外水遊び場が営業する期間がやたらと短いということです。七月中旬に開き、八月末で閉じるところが多いです。春や秋は水遊びに良い天気なのに。今回は、なぜそうなのか、そしてその短いシーズンを延ばすことのできる条件は何なのかについてお話しします。

シーズンが短い本当の理由

屋外プールが夏だけ営業する理由は、天気よりも水の温度です。春や秋は気温は良くても、水は温まらず冷たいです。前の温度回で述べたように、子どもは少し冷たい水でも長く遊ぶことはできません。結局、水が自然に温かくなる真夏の数週間だけ、商売になるわけです。

水を温めたらいいではないか、と思う人もいるでしょう。ですが広い屋外プールの水を温めるには、相当な費用がかかります。実際、屋外プールは冬の水温を維持するための暖房エネルギー費が、運営の採算性を大きく悪化させることが知られています。だからほとんどは、水を温める代わりに、水が自然に温かくなる短い期間だけ営業します。

水を温めるいろいろな方法

もちろん、水を温める方法がないわけではありません。プールの加熱には、ガス、電気、太陽熱、ヒートポンプのような複数の方式が使われます。ただし、各方式によって設置費用と運営費用が大きく異なり、広い屋外プールを希望の温度まで上げるには、どの方式でも相当な負担が必要です。

だから、シーズンを延ばすことは、単に「暖房をつけたら済む」という問題ではありません。その費用を負担できるか、あるいは最初から温める必要が少ない水を持っているかが、の焦点です。

ここで競争が分かれます。ほとんどの屋外水遊び場は、温める費用に耐えられず、真夏だけ営業します。その結果、顧客は最も混雑する数週間に集中し、実は天気が良い春や秋は完全に空いてしまいます。温かい水を保つことができるかどうかが、数か月営業するか数週間営業するかを分ける問題です。

温める必要が少ない水なら

ここで前に述べた深い地下水が再び登場します。地下深い場所から上がった水は、地表の冷たい水とは異なり、ほのかな温もりを持っています。最初からある程度温められて出てくるわけです。

このような水を持っていれば、状況は変わります。真夏には、そのまま爽やかに使い、穏やかな春や秋には、温度を少し足して、水遊びに適した状態を作ることができます。最初から温かい水なので温める負担が少なく、他が営業を閉じる季節でも、営業できる余裕が生まれます。短いシーズンの壁を越えるカギは、結局、水そのものにあります。

季節に合わせて温度を変えるということ

一つ付け加えたいことは、良い水遊びは一つの温度で固定されないということです。真夏に適切な水と、穏やかな秋に適切な水の温度は異なります。むしむし暑い日には、少し冷たく、肌寒い日には少し温かく、その日の気温に合わせて水の温度を調整することができれば、いつ来ても心地よいです。これが可能になるには、水を温めることも、そのままにすることも自由でなければなりません。

ウンダムが描く季節

ウンダム公園は、この深い水のおかげで、夏だけに限定されない水遊びを構想しています。四月ころに春の気配がするころから、十月の穏やかな風が吹くときまで、季節に合わせて水の温度を調整しながら、営業することを計画しています。

真夏には爽やかに、春秋には温かく。他が営業を閉じる五月と十月にも水遊びが可能なのは、この土地から温かい水が十分に出ているためです。むしろわたしたちは、最も混雑する真夏より、閑静で日差しの良い春秋をもっとお勧めしたいです。花が咲く五月の日中や、紅葉が色づく十月の午後に、温かい水に身体を浸す時間は、真夏の混雑とは別の落ち着きをもたらします。次の回はこのシリーズの最後として、これまでの話をまとめて、ウンダムが水を扱う方式を整理してみます。